取扱い作家・作品名など

陶芸・アンティーク

アンティーク(アールデコ/ヌーボーほか)

<アンティークデータ> 

①高さ8.5㎝×径10.3㎝②高さ7.0㎝×径15.5㎝。エドモント・エトランは1909年にパリに店を構え、優れた工芸家たちを擁して自身のブランド名で販売。名を挙げ、アール・デコを推進したが、ユダヤ人であったために、第二次大戦中にドイツの収容所で死を迎えた③高さ5.0㎝×22.9㎝④シェード径15.2㎝、支柱高さ53㎝⑤シェード径16.0㎝、支柱高さ50㎝⑥高さ56㎝(シェード含む)、台座径21.5㎝

DSCN9195.JPG①ルネ・ラリック「小物入れ」(1931年)=アールデコ 3万8千円

DSCN9184.JPG②エドモント・エトラン「蓋物」=アールデコ 5万9千円 DSCN9300.JPG③同「ボール」=アールデコ 3万2千円

 

DSCN9228.JPG④「卓上ランプ」=アメリカ 3万円 DSCN9225.JPG⑤「卓上ランプ」=フランス 3万8千円

DSCN9222.JPG⑥「エンジェルランプ」=フランス 5万8千円

 

 

2025感謝頒布展示会

1.阿以田治修「横臥裸婦」

1894-1971、油彩、カンバスボード/18.0×29.5㎝ 86,000円⇒56,000円

東京都生。郁文館中学校卒。大正3年(1914年)太平洋画会研究所に入り満谷国四郎に師事。大正11年渡欧し、ビシエールに学ぶ。マチスやセザンヌの影響を受け、帰国後帝展で3年連続特選。代表作に「画房小閑」「髪」など。香り高い美しい作品を数多く残した。「阿以田治修展 寡黙 その雄弁と光彩」出品作。

2.相田直彦「伊豆の海」

888-1946、グワッシュ、紙/27.5×37.8㎝ 45,000円⇒30,000円    

福島県生。大正2年(1913年)、日本水彩画会創設メンバー。昭和初頭から不透明水彩に力を入れ、都会風景や房総などの風景を数多く描いた。中西利雄と並ぶ優れた水彩画家だが、戦争直後疎開先で病没し、作品も散逸してしまった。手前の白く輝く岩場、濃い青からかすむ水平線へ、空へつながる夏の海の情景が美しい。

3.青山熊治「花」

1886-1932、油彩、カンバス/F4号 150,000円⇒90,000円

明治43年白馬会展で白馬会賞をとるなど、描写力が高評価され将来を嘱望された。大正3年から11年まで渡欧。昭和7年46歳の若さで病没した。

 

4.朝井閑右衛門「懐中時計と常備薬」

1901-1983、油彩、板/23.8×33.2㎝ 325,000円⇒250,000円

大阪生まれ。昭和11年(1936年)に大作「丘の上」で脚光を浴びた。柳瀬正夢からは「君はディレッタント(好事家)だから」と悪口を言われたが、戦後「猫の木のある交番」や草野心平、萩原朔太郎等の詩人シリーズ、電線風景やドン・キホーテなどの奔放で空想的な多くの佳品を残した。愛着ある身近なオブジェを細密に描いたもの。東美鑑定証付き。

5.淺野勝美「海の宝石 陸の宝石」

1958-、銅板、紙/35.2×25.3㎝、限定30部 65,000円⇒30,000円

兵庫県西宮市生。アトリエ凹凸で銅版画を修得。1989年の「詩とメルヘン」イラストコンクールで最優秀作品賞を受賞。南天荘画廊などで個展。新潮社文庫版シェークスピア作品など、装丁画も数多く手掛けた。これは初期の銅版画作品。

6.荒井龍男「とうもろこし」

1905-1955、油彩、カンバス/21.6×26.0㎝ 250,000円⇒140,000円

昭和9年から11年まで滞仏。12年自由美術協会会員。同会の山口薫にも特徴的なバックの日本的な朱色が美しい。後年渡米し活躍。

7.ルイ・イカール「栗売り」

1888-1950、エッチング、紙/48.2×35.5㎝ 76,000円⇒49,000円

フランスのアール・デコ期の空気を華麗かつ優美に表現した銅版画を多数残した。凍てつくパリの雪景色の街角に立つ焼き栗売りとそこにふっと立ち寄った女性。背景にはサクレ・クール寺院。1928年作。SHIFFER335。

8.今西中通「静物(室内)」

1908-1947、コンテ・パステル、紙/19.5×21.5㎝ 120,000円⇒75,000円

昭和10年、独立展でⅮ氏賞を受賞。フォービズムからキュビズムへと画風を過激に変遷させた。遺稿の「好んで入り込んだ道ではあったが~」は哀切あふれる。クラシックギターやポット、目覚まし時計、トルソーなど、当時の最新流行のものなどを集めてモダン派風に描いたもの。

9.今西中通「裸婦」

1908-1947、ガッシュ、紙/26.5×19.2㎝ 360,000円⇒230,000円  

画面右下に「35.6」の年記。1934~35年にかけてキュビズム研究として裸婦や静物をデッサンしており、その追求の一到達点と言えるもの。紙裏にも花を題材としたドローイングが描かれている。「今西中通展」(高知県立郷土文化会館 1972年)出品作。

10.遠藤泰宏「抽象」

1934-1996、油彩、カンバス/F12号    53,000円⇒40,000円

神戸市生。NHK舞台設計を経て画業専念。麻生三郎に師事。具象から抽象に転じた。夏の室内の壁に似合う軽快でさわやかな抽象アート。

11.落合朗風「裸婦」

1896-1937、鉛筆・水彩、紙/26.5×36.8㎝ パネルによる裏打ち 65,000円⇒45,000円

東京生。独自のモダンかつ装飾的、抒情的な作風を引っさげて若いうちから将来を嘱望された。昭和6年(1931年)から川端龍子の青龍社に参加したが、12年に40歳で病没した。本画の前の下描き作か。

12.岡田謙三「母と子」

1902-1982、油彩、カンバス/F10号    650,000円⇒510,000円

大正13年(1924年)から昭和2年まで渡欧。帰国記念展への出品作と推定されている。大胆な色面による画面構成はマチス風。淡色系の色使いの好みは後年渡米後の抽象画にも通じる。「岡田謙三展」(秋田市立千秋美術館・2002年)出品作。

13.織田廣喜「少女」

1914-2012、油彩、紙/18.5×12.6㎝ 280,000円⇒180,000円

若い頃に林忠彦が撮った織田と妻リラの貧しくも生命感にあふれた生活の写真が有名。60年に初渡仏し精力的にパリの街並みや人々を描いた。街で見かけたフランス人の女性達のファッショナブルなイメージを自由奔放な線と色彩で表現してみたのかもしれない。黒と褐色、ブルー、白の配色がスタイリッシュで魅力的。

14.織田廣喜「街の人々」

 1914-2012、油彩、カンバス/SM 60,000円⇒47,000円

若い頃に林忠彦が撮った織田と妻リラの貧しくも生命感にあふれた生活の写真が有名。60年に初渡仏し精力的にパリの街並みや人々を描いた。初期のものに特有のユニークな人物造型が魅力。

15.織田廣喜「パリ郊外風景」

油彩、カンバス/F3号    80,000円⇒50,000円

初期の作品に共通するメランコリックな茶褐色が主調のパリ郊外の夜の俯瞰風景。左上にエッフェル塔も見える。

16.小山田二郎「老天使」

1914-1991、油彩、カンバス/F4号 150,000円⇒90,000円    

中国生まれ。戦後、自由美術協会会員。独自の強烈な幻想性、攻撃性の強い作風で、美しい色彩の水彩画、油絵を残した。樹の精のような、眼のようなものと老いた天使との組み合わせ。

17.片多徳郎「静物」

1889ー1934、油彩、カンバス/F3号 135,000円⇒85,000円 

萬鉄五郎らと同時代に活躍したが、アルコール依存がたたり昭和9年に44歳の若さで没した。死の2年前の1932年作。鑑定依頼への返書に、子息の草吉氏は「禁酒のため10回近く入退院(青山赤十字病院で)を繰り返しており、病院の部屋をアトリエ代りに静物・人物等を制作しておりました」とし、この絵はその中の一作としている。草吉氏の返書付き。

18.門倉直子「Velvet Voice-1」

1977ー、油彩、カンバス/F3号 85,000円⇒60,000円

千葉県生まれ。文化学院芸術専門学校(埼玉県、2008年閉校)を2001年に卒業した。卒業前の2000年と2003年に文化フォーラム104柏市美術展で大賞受賞。大きな目が特徴の少女を描いたポップアートのシリーズで知られる。2010年作。カンバス裏にサインと制作年記。

19.川端実「形象」

 1911ー2001、油彩、カンバス/F10号 240,000円⇒170,000円

戦後、フォービズムやキュビズムの影響を受け独自の抽象表現主義的な作風を展開。1958年に渡米し、グッゲンハイム国際展出品などで注目され、画廊での個展も評判を呼び、米国で岡田謙三らとともにいちはやく認められた。主にニューヨークで35年間活動し続けた。人間的な温かみとそこはかとないユーモアも漂う抽象作品。なお、米国発の抽象表現主義は1940~50年代に世界を席巻した。

 

20.鬼頭曄「鳳凰鳥」

1925-1994、鉛筆・グワッシュ、紙/26×38㎝ 55,000円⇒35,000円

東京美術学校日本画科卒。52年から在仏17年。自由美術協会に属した。明るいパステル調だが、線描が狂おしく走りなにか物悲しい。

21.倉田白羊「夏の渓谷橋」

1881-1938、油彩、板/20×23㎝ 170,000円⇒100,000円

大正11年春陽会創立会員。山本鼎の農民美術運動に参加するため、長野県上田市に入る。信州の身近な緑と土と山の風景をみずみずしい色彩で数多く描いた。

22.小出楢重「中之島風景」

1887-1931、油彩、カンバス/サムホール 840,000円⇒700,000円

大阪市生まれ。明治40年東京美術学校入学。大正8年(1919年)「Nの家族」で樗牛賞。10年渡欧。「帽子を冠れる自画像」や多くの裸婦像で独自の濃厚な装飾的画風を奔放に表現した。まだ美校在学中の大正2年作の小品。街灯りが残る朝焼けの中之島の岸辺を11月の空気感を込めて切り取ったもの。小出楢重の会鑑定証付き。

23.古賀春江「室内の座裸婦」

1895-1933、鉛筆、紙/31.0×25.0㎝ 97,000円⇒69,000円

福岡県生。太平洋画会研究所、水彩画会研究所に学び、東郷青児らと交友した。二科展で二科賞を受賞。大正11年(1922年)アクションの結成に参加。初期のパウル・クレー風から構成的な「海」「窓外の化粧」などへと移り、日本の初期シュルレアリズムを代表する画家となった。顔や体の表現に清新な未来派風の動きが感じられるデッサン。

24.児島善三郎「フランスの田舎」

1893-1962、油彩、板/F4号 320,000円⇒280,000円   

1924年(大正13年)から28年まで5年間にわたり滞仏した。彼の地では「立てるソニヤ」などの初期の代表作を描いているが、これはフランスの田舎ののどかな光景を描いた。手前へ小さく白服の女性が歩いてくる。1925年頃の作品。

25.小菅徳二「風景」

1897-1972、油彩、カンバス/71.5×48㎝    40,000円⇒15,000円

1936年、山を描く画家集団として足立源一郎、丸山晩霞、吉田博らと日本山岳画協会を設立した。幻想性が強い植物と山の風景。

26.佐々木精治郎「裸婦」

1885-1971、パステル、紙/99.7×73.5㎝、額付き 270,000円⇒180,000円

岩手県生。1905年(明治38年)渡米し、ロサンゼルス美術学校を経て、ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグに学ぶ。帰国後、1927年に渡欧し、28年に日本美術大展覧会に、29年にパリ一回展に風景画や裸婦を出品した。33年に日動画廊でパステル画展。

27.佐藤清三郎「風景」

1911-1945、デッサン(墨、水彩)/12×17.5㎝    100,000円⇒75,000円

新潟で地元銀行に勤めながら、路地や川岸、働く女たちの素描などを数多く残した。戦中、応召し33歳で病死。洲之内徹が取り上げた。遠くに家並みの灯が見える蒲原平野の田園風景。

28.佐分真「スペイントレドアルカンタラ橋」

1898ー1936、油彩、板/F3号 510,000円⇒420,000円

昭和3年に渡仏、5年に渡欧し、ドランなどの影響を受ける。帝展特選を重ね美しい深みのあるマチエール、色彩で知られた。代表作は「貧しきキャフェの一隅」。11年に東京のアトリエで自殺。渡欧時にスペインの有名な城(アルカサル)と橋を描いたもの。

29.下郷羊雄「河岸風景」

1907-1981、油彩、板/20.5×25㎝ 100,000円⇒70,000円

昭和12年(1937年)、ナゴヤ・アヴァンギャルド・クラブを結成。シュルレアリスム絵画作品を描き、名古屋のモダニズムを主導した。その後前衛写真に転じた。

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