取扱い作家・作品名など

5周年謝恩特別陳列会

㊴松下春雄「風景」

1903-1933、油彩、板/F5号 210,000円

 名古屋市生。鬼頭鍋三郎らと美術研究所グループ「サンサシオン」を結成。帝展で受賞を重ねたが、昭和8年(1933年)白血病により30歳で急逝した。大正後半から昭和初めにかけて東京の下落合、西落合に住み、目白文化村の辺りの風景や周りの人たちを親密感のある筆致、色彩で描いた。緑濃く花が咲く丘の下には小さく家並みが覗ける。

㊵宮崎進「青い服の少女」

1922-2018、油彩、カンバス/F2号 73,000円⇒50,000円

第二次大戦による4年にわたるシベリヤ抑留を経て帰国。放浪しつつ、少年時代の思い出の見世物芸人や旅で出会った旅芸人たちを郷愁と哀感を込めて描いた。抑留経験を踏まえたシベリヤシリーズも有名。

㊶宮本恒平「裸婦」

1900-1965、油彩、カンバス/F100号 175,000円⇒150,000円

士族の長男に生まれ家督を相続。経済的に豊かな環境に恵まれ、大正9年(1920年)、東京美術学校西洋画科を卒業し外遊。帰国後、帝展に連続出品。米国や欧州に滞在した。目白文化村の住人となり下落合の風景を好んで描く。アンチームな(親しくくつろいでいるような)独特の作風で知られた。額なし。

㊷山下新太郎「パリの小劇場」

1881-1966、油彩、ボード/F2号 210,000円⇒170,000円

1905年(明治38年)に渡仏。エコール・デ・ボザールに入学しルノワールに傾倒した。10年に帰国。滞欧中には「窓際」「読書」などの甘美な佳作を描いた。渡仏時作で、同様の小劇場のモチーフでサイズの大きな作品も残している。左下にサイン。ボード裏にも「s.yamas」のサインあり。

 

㊸山口薫「静物と風景」

1907-1968、油彩、カンバス/25.9×36.5㎝ 530,000円⇒430,000円

昭和5年から8年まで渡欧。12年村井正誠、長谷川三郎、瑛九らと自由美術家協会を創立。戦後25年モダンアート協会創立会員。画風は抽象と具象とのはざまを揺れ動いたといわれる。

㊹山崎省三「ノートルダム・ド・パリ」

1896-1945、油彩、板/F4号 290,000円⇒210,000円

村山槐多、今関啓司と共に日本美術院研究生の三銃士と称された。昭和4年に渡欧。昭和20年戦病死。「木綿の肌触りのような画風」と評された。1930年の滞仏時に描いたもの。

㊺山本正「風景」

1915-1979、油彩、カンバスボード/33×23㎝ 130,000円⇒100,000円

京華中学校卒。独立展で昭和7年独立賞、23年岡田賞。31~32年渡仏。一時抽象に転じたが、具象に戻った。戦中の18年から21年までジャワに滞在し、現地人を数多く描いた。

㊻作者不詳「籐椅子と裸婦」

油彩、カンバスボード/F3号 47,000円⇒32,000円

裸婦が身を預けたクッション様のものの赤と右側のついたて様のものの青の対比が美しい。フォーブ風のタッチで作者も時代も分からないが、達者で雰囲気のある作品となっている。

㊼作者不詳「舞妓」

油彩、カンバス/F6号 62,000円⇒35,000円

白塗りの富士額のおでこで、ちょっと緊張したような凛とした表情が印象的な舞妓像。1950~60年代頃の作品か。

㊽作者不詳「梅花湯呑(仮)」

油彩、板/21.7×26.9㎝(F3号)45,000円⇒30,000円

棚板なのか机なのか、その上に置かれた梅花模様の一個の小さな青い湯呑茶碗を静かに描いている。右下に「Seibi.M」のサイン。板裏にサインと「1944.5.15」の制作年記があり、戦中作と分かる。作者はどのような想いでこの小さな湯呑茶碗と向き合っていたのだろうか。

㊾作者不詳「祝祭日の夜(仮)」

油彩、カンバス/仏F4号 117,000円⇒75,000円 

右上に花火が上がっているから何かの記念祭かあるいは夜会なのか。花束を持ち着飾った若い女性の表情から、その帰路の光景という感じがする。19世紀末からのベル・エポックの勃興市民社会辺りを題材とした愛らしい作品。時代を下ってから当時をしのぶ風俗画として描かれたものかもしれない。右下に作家(不詳)のサイン。

 

1 2 3 4 5